Solartron Analytical社の1287Aは、高精度なポテンショスタット/ガルバノスタットです。また、Solartron 1260などと組み合わせることでインピーダンス測定(EIS)が可能です。
統合された優れた測定
Solartron 1287A の中核となる技術は、内蔵された2つの高分解能デジタル電圧計による、電圧と電流の同時測定です。Solartron Analytical社の特許であるパルス幅変換技術により、Solartron 1287Aは高精度かつ優れた線形性を実現し、さらには高い安定性を達成しています。
Solartron 1287Aは、優れた測定分解能と精度(参照電極に対してμVオーダー、作用電極に対してpAオーダー)を持ち、微小信号の測定が必要な腐食の実験に最適です。一方で、最大14.5V/2Aまでの電圧・電流レンジにも対応し、セル電池の測定にも対応します。また、
外部ブースターを使用することで、6V/100Aなどの大電流測定にも対応できます。
フローティング測定に対応
Solartron 1287Aは、2端子接続から4端子接続など全ての接続方式において、フローティング測定(ポテンショスタットのアースを浮動させた測定)が可能です。フローティング測定は、測定対象物が接地されている場合に必要になります。このため、1287Aは、接地された油送管の測定、安全上接地が必要な燃料電池や加圧滅菌器の測定に適しています。
接続方法と使い方
Solartron 1287Aは、2、3、4端子測定に対応しています。例えば、下記のように、アプリケーションに応じて、柔軟に接続方法を柔軟に変更することが可能です。
• 2端子測定: 一般材料/電気化学アプリケーション向け
• 3端子測定: 腐食/被膜アプリケーション向け
• 4端子測定: 電池/燃料電池アプリケーション向け
測定対象物と接続を行ったのち、パソコンからソフトウェアにより測定条件を設定して、電気化学測定を行います。ポテンショダイナミック(電圧掃引)測定やガルバノダイナミック(電流掃引)測定などのDC測定を行うことができます。また、Solartron 1260Aインピーダンス分析器又やSolartron 1255B周波数応答分析器(FRA)と共に使用することで、電気化学インピーダンス分光法(EIS、インピーダンス測定)に対応します。
新規にポテンショスタットをご検討の方は、以下のSolartron Modulab XM シリーズもご覧ください。
Solartron EnergyLab (電池向けアプリケーション)
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<特徴>
・8V/2Aと電池測定に特化
・10uHzから1MHzの優れたインピーダンス測定を実現
・1usecのパルス制御に対応
>>詳細はこちら |
Solartron EchemLab HV XM (電気化学向けアプリケーション)
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<特徴>
・最小電流レンジ30nAに対応
・100V電圧印加・測定に対応
・1MS/sec.の高速電圧電流測定
>>詳細はこちら
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