935-P定比率弁別器

モデル935-Pカッド200-MHz定比率弁別器は、単一幅NIMモジュールに、分離及び独立調整式タイミング弁別器を組み込んでいます。特段の断りがない限り、この説明及び仕様はモジュールの4つのチャネルそれぞれに適用されます。 

1 ns(FWHM)程の高速、否定極性信号における定比率タイミングを提供するモデル935-Pの機能により、マイクロチャネルプレート、高速光電子増倍管、高速シンチレーター及び高速シリコン検出器での使用に理想的です。モデル935-Pにより提供される例外的に低いウォークは、これらの高速検出器に固有の優れた時間分解能をパルス振幅の広範な動的範囲に対して達成するのに非常に重要です。また、モデル935-Pを長期の減衰時間を持つNal(TI)などのシンチレーターと併用することもできます。長期の減衰時間での複数トリガを回避するため、出力ブロック幅を期間内で1 µsまでに調整することができます。モデル935-Pは定比率タイミング技術を利用して、パルス振幅から独立する各入力パルスにおける時点を選択します。適切に調整されると、出力論理パルスが生成されて、最大振幅の20%まで入力パルスが立ち上がる入力パルスの前縁における点に対応します。この定比率トリガーを達成するため、入力パルスは反転し、ディレイします。ディレイ時間は、最大振幅の20%から最大振幅まで入力パルスが立ち上がるのにかかる時間に等しくなるように、外部ディレイケーブル(DLY)により選択されています。同時に、プロンプト入力信号は元の振幅の20%に減衰されています。この減衰信号はディレイ及び反転した信号に追加され、ゼロ交差によりバイポーラ信号を形成します。このゼロ交差は、ディレイ及び反転した入力信号が最大振幅の20%に立ち上がるときに発生します。モデル935-Pのゼロ交差弁別器はこの点を検出し、対応するタイミング出力パルスを生成します。 

「ウォーク」は、入力パルス振幅の関数として20%の割合で時間を検出するシステマチック誤差です。ウォークが時間分解能に寄与するため、広範囲のパルス振幅を使用しなければならない場合、ウォークを最小化することが重要です。モデル935-Pは変換技術を利用して、サブナノ秒での立ち上がり時間による入力信号処理に重要となる例外的に広範な帯域を達成する、定比率を実現します。図1で示されるように、これにより±50 ps未満に保証されたウォークとなり、通常は入力パルス振幅の100:1のダイナミックレンジに対し±25 ps未満となります。特許を取得した成型技術により完全な入力信号振幅範囲を表示するため、迅速で正確なウォーク調整を促進するゼロ交差モニタ出力を提供します。 

マイクロチャネルプレート倍率器からの極めて短いパルスと超高速光電子増倍管では、非常に短い定比率形状ディレイが必要です。これらの検出器を収容するため、モデル935-Pは固有の内部ディレイ向けに選択式補償を組み込んでいます。

モデル935-Pには機能を著しく伸長するコントロールがたくさんあります。閾値弁別器は低レベルのノイズを除去するのに役立ちます。前面パネル試験ポイントにより、-20から -1000 mVまでの範囲でその設定に関する正確な測定ができます。各チャネルでは3つのブリッジタイミング出力を提供します。これらは標準の高速ネガティブNIM出力です。これらの出力はアップデート又はブロック特性のいずれかを持つように選択することができます。アップデートモデルは重複するコインシデンス試験における無駄な時間を減少させるのに役立ちます。ブロックモードは長期の減衰時間でのシンチレーターにおける複数のトリガーと無駄な時間を同時に最小化します。出力パルス幅はアップデートモードで4 ns未満から200 ns超、ブロックモードで5 ns未満から1 µs超までで調整することができます。パルス-大気分解能は、アップデートモードでの最小パルス幅で5 ns未満となります。

プリント基板上のスイッチにより、フロントパネル 高速VETO入力にどのチャネルが対応するか選別できます。追加の高速ゲート機能は、背面パネルにおける各チャネルへの個別ゲート入力により提供されます。これらの分離ゲート入力のモードは、プリント基板のDIPスイッチにより合致又は逆の合致となるよう個別に選択することができます。各チャネルは、遅いビンゲート信号を組み込むNIM用36ピン電力コネクタで、その信号を無視又は応答するようプログラムすることもできます。